ベトナムドンショックでどの銀行株なら安心ですか?
ミリタリーバンク(ティッカーナンバー:MBB)とベトコンバンク(VCB)が安全性が高いです。
ぴっぴちゃん
ベトナム通貨危機対策:ドンショックのベトナム資産運用処方箋は株?不動産?どちらが避難先に向いているか?
まず、どの資産クラスが安全かといえばアメリカドルとゴールドだと思います。
歴史上の通貨危機時においては「有事のドル」が避難先として機能しております。
今回もドルとゴールドは独歩高を演じており、その強さは顕在しています。
株については、借金の多めの企業は危険ですが、国有資本の入った銀行などは助かる可能性が高く、その後の復興経済の恩恵に乗りやすいのではないでしょうか?
銀行株ではミリタリーバンク(MBB)とベトコンバンク(VCB)が堅い?
2022年に入り、ベトナムでは資本逃避が起きています。
具体的には資本市場において、WMG株、FPT株、PNJ株など、ここ数十年ずっと外国人がストロングホールドしていた株からマネーが逃げています。
社債市場の金利は上昇し、債券価格は低下しています。現在の貸出金利は11~12%です。これに保険料を1%乗せると合計で12~13%と非常に高い調達コストになります。これが郊外の不動産プロジェクトがストップする原因になっています。
現在、パキスタン、バングラディッシュは既に国家破綻しており、IMFに援助を要請しています。ベトナム政府はドルペッグ制を維持しようとするも外貨準備高が危険水域にあり、通貨の切り下げ方向に為替政策を180度方向転換しています。
そのような中で生き抜くためには今は資本主義のコアセクターである銀行株が安全な逃避先になるのでは?と考えております。
具体的に「ミリタリーバンク」には以下の様な強みがございます。
- ベトナム企業ランキング49位
- 顧客に軍人や国防省の高級公務員が多い
- 国防省傘下で通信最大手のベトテルが大株主
ぴっぴちゃん
次に「ベトコンバンク」には以下の様な強みがございます。
- 政府が株式の8割を所有、また、日本のみずほ銀行が17%を所有。
- ベトナム中銀の商業・海外貿易部門から独立した背景より外貨取り扱い高がナンバーワン。
- 7期連続で信頼性の高い銀行トップになっている
ベトコムバンクは「大き過ぎて潰せない」銀行ですので、国家破綻の危機においてもベトナム政府が最初に助ける銀行になるのではないでしょうか?
不景気により、現在のベトナム治安は悪化している?
まず、日本人が観光で目にするベトナムはいわゆる「表のキレイな」部分です。
一方で、現実に首都ホーチミンの市内には多くのスラム街が立ち並び、治安は悪いです。
ベトナム本国で2021年に大ヒットした映画:走れロム!ではこのようなホーチミンのスラム街から出て、自分の両親を捜すという夢に立ち向かう直向きなベトナムの少年が描かれています。(この映画は韓国釜山の映画祭でグランプリを獲得しています)
(ベトナムの首都ホーチミンでは2021年でもこのような場所が存在しています)
ベトナムの経済悪化について
私の知り合いの話では、コロナ禍による工場停止で仕事を辞めて実家に帰った人や、ガソリン価格の高騰(ベトナムはガソリンをマレーシア・韓国より輸入しています)でバイクを売ってバス通勤にした人がいるそうです。
経済悪化のほころびが徐々に人々の生活に表われてきている様に感じます。
この不景気でも稼ぐ方法
現在、アジア通貨危機で国家破綻した韓国はIMFによる改革で先進国に舞い戻っています。
同じ韻を踏むのならば、どこかで反転上昇のタイミングがやってきます。
個人的には、米国がマネーの緩和姿勢をとるタイミングが大底になると予想しています✨
「危機」は「チャンス」でもあります。韓国では97年のアジア通貨危機で国家破綻しましたが、この映画の男のようにドルを大量に買ってウォンを売り、大儲けした人もいたはずです。(まさに韓国版ジョージソロスです😎✨)
(予告編だけでも国家破綻した韓国の様子を見ることができます)
株価が大底を打った後で買うべきベトナム株は?
資本市場では経済が上向きに転じる時に、資本調達のために金融セクターが活発化します。
ベトナムの債権比率はGDPの40%程と、とても大きな割合を債券市場が占めています。
なので経済が活発化するのは債券を発行する銀行、証券株の取り引きが元気になると考えています。
また、借り入れコストが下がるのでレバレッジを使った不動産デベロッパーや資産運用会社も買いになると考えられます。
前回ご紹介差し上げました以下のようなベトナム優良銘柄であれば経済復活と共にその恩恵を受けられるのではないでしょうか😁✨
- 財閥はVICとREE
- 情報通信はFPT
- 食品はMSN、VNM
- 銀行はVCB
最後までお読みいただきありがとうございました。
ドンショック関連は不定期に更新していこうと思います
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