ベトナム通貨危機対策：ドンショックのベトナム資産運用処方箋は株？不動産？どちらが避難先に向いているか？

ベトナムが国家破綻する日は近い？　ーアジア通貨危機時のタイと同じ実質ドルペッグ制度を採用するベトナム経済の危うさについてー

今回は前回に続き、現在ベトナム中銀が行っているドン通貨の切り下げ懸念について「対処方法」書いていきます。

また、株や不動産は一時は暴落するも1等地の不動産や優良企業は外資からの資金流入が見込めますので相対的に強いと考えます。

2022年9月現在ではベトナム中銀がドン買い支えの為替介入を続けておりますが、まだ下落余地が大いにございます。

日本と比べてみますと、ドル円が年初来で-38％したのに対してドル＝ドンは-3.5％です。（注意：2022/09/15時点）

水準的に言えばおそらく長期的に4割前後のドン安下落余地があるかと思われます。

理由としましては、ベトナムと同じく為替固定していたタイが挙げられます。

前回のタイバーツ危機の後、通貨バーツが100％減価し、半値（1ドル27バーツ→1年後に50バーツ）になっています。

通貨危機の再来が騒がれている昨今で、もしベトナムが通貨買い支えに失敗すれば、恐慌クラスの経済危機になる恐れがあります。

ベトナム株の場合はどうすればよいか？

アジア通貨危機時にIMFは援助の見返りとして、韓国政府に韓国株の外国人制限の撤廃を求めました。

その結果、韓国では金融の本丸である銀行からサムスン等の優良財閥まで外国人オーナーが認められました。

韓国株の現在の外国人比率は以下のようになっています。

国民銀行は 83.3%，新韓銀行57.35%，ハナ銀行は 80.1%，サムスン60％，LG50％，ヒュンダイ49％，SK55％

外国人株主はこれらの企業より毎年配当金を回収しています。

韓国主要１０企業グループ　外国人株主への配当金が過去最高に

アパートで言えば、大家さんが破産して、新しく外国人が大家さんとなり家賃を受け取っているといった感じです。

ドンショックをチャンスにする方法

為替取引が得意な方は金やドル等に前もって換金しておくとドン暴落を防ぐことができます。

外貨取引の厳しいベトナムですが、国内で金やドルを保有することで通貨危機を利用して大金持ちになれるかもしれませんね✨

通貨危機に耐えうるベトナム株は？

 私自身、ベトナム株を運用していることもあり、今回のドンショックへの対応を考えています。

韓国と同じような経緯を辿るならば優良財閥と銀行株が最良の投資先になるのではないでしょうか？

具体的には以下の様な銘柄になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ドンショック関連は不定期に更新していこうと思います