2023年、上期のベトナム株各社の決算メモ📝工業団地株を中心に今後のベトナム株投資の展望をブログに書いてみました

こちらの記事ではベトナム株の上期で気になった分をまとめたものとなっております

決算メモ📝という事で多少文章にお見苦しいものがるかもしれませんのでご承知おきください🙇

GVRは2025年まで工業団地が成長ドライバーに

 
2023年業績予想
売上 -2.7%
利益 -10.3%
 
1.不動産の不景気で製品不況
2.現状の工業団地は満室状態で占有率は100%
3.新規で8件の新規IPプロジェクトを進めている
4.ゴム農園→IPへの転地を勧めている(23,444㌶)
5.予PER 16.7 業界平均は9.7

VGCの工業団地の賃貸面積は2023年前半に増加

(VGC) は、ガラス、セラミック タイル、衛⽣陶器などを生産する建築材料の⼤⼿企業です

2023年の上半期は

売上 -14%

利益 -37%

PER 15.2

PBR 2.24

今期末にユーロタイル工場が稼働予定

ベトナムの工業団地(IP)株について

2023年の前半は、工業団地への問い合わせが減り、依然として不景気は続いるようです

下の画像の青色は越の、地域別の認可が下りた工業団地の面積になります

△は家賃です この図からはベトナム南部での工業団地が好調なことが伺えます

特にホーチミンのサテライト都市であるちビンズオンとドンナイが良い印象です

不景気が工業団地に与える影響として、家賃は上げられない、お客さんが少ない、認可プロセスも遅いという3重苦が工業団地の現状となっているようです
一方で、明るい材料として、チャイナ+1の傾向は高まっています
サムスン、LG(40億$)、TSMC(3億$)など大企業が中国から降りてくる場合、衛生(サテライト)企業も一緒になって降りてくるのがメリットです
大手工業団地のIDCの調査によれば台湾企業が特にベトナムへの移動を検討しているようです
調査対象の42%が近い将来ベトナム市場への投資に関心があるとの事 これは広いランドバンクを持っている工業団地株に有利です 今後の大口顧客はサムスン、LG、TSMC、スパンデックス世界首位の韓国ヒョースン財閥等が予想されています
そのような大企業はサテライト企業(部品下請け等のサプライヤー)を伴い、大家族で引っ越ししてくるため、広い土地銀行をもっている工業団地が有利です
銘柄としてはIDC、VGC、BCM、KBC、SZC、がそれにあたると考えられます
現在インフラ整備、公共工事が盛んなベトナムでは道路整備により工場投資立地がより賃料の安い地方へと移っております
VGCのチャート(2023/07/12現在)
VGCは大雑把に言えば国家が予算収入のため株を高く売りたいという背景があるようです
建設省の持ち分比率が高いため、売り先は機関投資家になります
売り込にはこの企業の長期的な展望が良いという事を建設省自らがロードマップを作成し、機関投資家にお買い上げ頂くという構図なのだと考えております
そのために事業環境において便宜を図るという状況なのだと思います
この話は株主総会の文章でも言及されています
具体的には建設省から割り当てられた5万戸の社会住宅への投資実施プログラムを2022年から2030年まで進めるようです
VGCのガラス製品は顕在様ですので住宅建設はある程度の内製化が可能、また認可手続きの遅い現状においても工業団地なら建設許可は出やすいというメリットもあるようです

今すぐ賃貸可能な工業団地を持つ上場企業

下のグラフは上場企業の持つ賃貸可能なIPの面積(ヘクタール)です

23年1Qの業界全体の税前利益の54.8%をKBCが占めています

KBCで主にバクニン省、バクザン省、ハイフォン省に集中する 550 ヘクタール以上のリース可能なランドバンクを保有しています

外国人枠が空いたPNJについて

外国人が売っている理由は昨今の金融引き締めにおいて、顧客がローンを組みにくい環境が背景にあるものと思われます

加えて不景気なので高額品が売れにくいビジネス環境も影響しているようです

ローン消費は不動産や自動車販売も同じでスマホも割賦販売していますから小売り各社にも不利な経営環境=決算が悪いと考えた方が良いかもしれません

PNJ社はQ2~Q3をマイナス成長で年末からの回復に期待しているようです

過去5年のPER水準比較ですと割安水準であるように見えます

新規に投資したGEG(ザライ電力)について

再生可能エネルギーのみで発電する電力企業になります。大株主はシンガポール企業で21%を保有

現在保有している発電所は水力12、太陽光5、風力3で最大10億5500万kwhを供給しております

FPTの上期決算について

上期の決算発表を受けて株価は+3.3%と窓を開けて上がっています

出来高を伴っているので上期の決算が好感された様です

売上 +21.9%

利益 +19.3%

日本市場 +39.1% ホンダとITパートナーシップ協定締結(人材分野の様です)

海外部門は+40%

税前利益は過去最高になっています

一方で副会長が400万株の売却登録を行っています。

インサイダーの売りは株売りのサインと言われております。

一見、順調に見える同社ですが決算など今後のフォローしていった方が良いかもしれませんね…

 

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