お疲れ様です。
タイトル通り、ベトナムの銀行株の過去2年半の上昇率と指標を日本株と比べてみましたのでこちらの記事にてシェアさせて頂きます
結果は日本の銀行株に勝敗が上がりましたが、どちらも値上がりしており、銀行株のパフォーマンスは日越ともに良好でございます。
以下にパフォーマンス一覧を載せております。
銘柄名 | 値上がり率 | PER | PBR | 利回り |
三菱UDJ | +162% | 14.1 | 1.08 | 2.75% |
みずほFG | +111% | 11.9 | 0.87 | 3.28% |
SMBC | +133% | 13.8 | 1.0 | 2.96% |
ゆうちょ銀 | +8% | 15.6 | 0.59 | 3.31% |
VCB | +70% | 14.9 | 2.97 | 0%(株式配当+18%) |
BID | +71% | 11.3 | 2.09 | 0%(13.7%) |
CTG | +56% | 8.7 | 0%(11.7%) | |
TCB | +67% | 9.2 | 1.33 | 6.3%(100%) |
ACB | +70% | 5.7 | 1.56 | 4.1%(15%) |
※こちらのグラフでは円安で円の価値は-29%を差し引いて計算しております(円/ベトナムドンの為替差損分です)
つまり為替で損をしてもそれを上回るパフォーマンスを日本の銀行株が出しているという事になります。
ベトナムの銀行株のパフォーマンスも為替差益(越ドン/円)を+29%を加味した数字を載せております。
ベトナムの銀行株の上昇はこれからかも知れません
調べていてわかったことはベトナムの銀行株は配当をキャッシュではなく、株式配当で行うため、利回りという感覚では損をしたように感じます(配当で頂いた株を市場で売って現金化するという形ですので実質的には配当ですが、)
また、ベトナムの現地ニュースで「銀行株が市場の重荷になっている」という記事も見つけましたので、逆張りで考えるのならそろそろ銀行のターンがベトナムでもやってくるかも知れません
市場サイクルは金利上昇局面にあり、債券取引で利ざやの拡大で儲かる銀行には追い風が吹いております。
純金利マージン(NIM)の拡大は銀行の業績拡大のKPI(重要な資料)となっておりアナリストが参考にしている数字でもあります。
つまり預金の利息よりも、住宅ローンや企業向け貸出金利の上昇の方が早いので銀行の業績が良くなる環境が整ってきている段階にございます。
特に日本においては米国債と日本国債の利回り上昇により、NIMの拡大が良好なのだと考えております。
一方で、ベトナムの銀行株は不良債権に悩まされております。
それはノバランドに代表される不動産バブルの崩壊による企業の倒産懸念です。
銀行は貸し倒れた不良債権を引当金に計上、純資産は減少となりました。BID CTG VCBの資本金が減少し、MBバンクはノバランドのメインバンクのため不良債権化が懸念されております。
このような市場環境の違いにより、日本の銀行株は上がっている状況であると考えております。
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