トランプ関税が直撃した水産株VHCとFMC株を購入してみました。

数あるブログからこちらの記事を見つけて下さり、ありがとうございます。

まず、結論から申しますと私はVHC・FMC株を木、金にかけまして購入しております。

ご存じの通り、アメリカ輸出比率が高く、今回のトランプ関税ショックのど真ん中の銘柄で暗い見通しの銘柄でございます

またFMC株についても以下の記事にて取り上げております。

【相互関税】アメリカ輸出比率が3割のエビ屋さん、サオタ食品(コード:FMC)を買い、調べてみました。

購入した理由は米国債の急落によりベトナムに対する46%の相互関税が3か月延長された事で、相互関税そのものが無くなる蓋然性が出てきたと判断いたしました。仮に債券自警団が今後もワークし、すべてが戻るのなら一番下がった株を買う方が伸びしろが大きいと判断いたしました。

VHC株につきましては今回の投資ストーリーでは最大のダウンサイドリスクは-30%、アップサイドは+95.8%を想定しております。

以下に株価の想定シナリオをご説明差し上げたいと存じます。

ちなみにVHCの取締役が暴落中の11日に20000株の購入登録を発表しており、このようなインサイダーの買いは内部者が現在暴落している株価について割安であると判断したという事だと考察しております。

また三菱商事は同社の3位の大株主であり、ここからは私の想像ではございますが、仮に日本が関税10%で落ち着いた場合には、高関税のベトナムからシンガポール経由ではなく、低関税の日本の港湾経由で米国に輸出すれば高関税のリスクを回避できるのでそのようなシナリオもあるかもしれないと考えております…😅

大株主第3位の三菱商事の商社機能がこの様な時にワークするのであればVHC株は非常に投資妙味のある水準にございます。

もしかするとバフェット氏(バークシャー社)はこの様な高関税による経済のブロック化を予測シナリオに入れ、高関税国が迂回貿易を行う事を想定して三菱商事の株を買ったとするならば、これはとても賢明な投資であると考えております。

VHCのアメリカ輸出比率は55.9%で第1位です

2024年の年次報告書より同社のアメリカへの輸出比率は55.9%で輸出先の第1位となっております。

仮に相互関税が10%程度でしたら売上は-10%程度で済むかもしれません、その場合に純利益は-30%になると想定しております。

VHC株のPERの水準につきまして

過去3年間の同社のPER平均は9.8前後で直近では12~14まで許容されておりました。

この株の過去のPERの動きでは標準偏差 -2 ではPERは5、標準偏差 -1ではPER7.2となっております。

VHC社は来期の純利益予想を1兆5,000億ベトナムドン(+22.3%)で出しており、これは過去最高益でございます。

この純利益を1株利益(EPS)に計算しますと6,713 VND です

先ほどの純利益が-30%のシナリオにて同社の予想PERをだしますと4,699 VND 予想PER は 10.2になり、株価は 47,929 VND となり、金曜日の終わり値とほぼ同値になります。

次に悲観シナリオでは標準偏差 -1 であるPER7.2 で評価された場合ですと 株価は33,832 VND となり、この価格がおそらくこちらの株の下限値かと考えております。つまり株価は48000VNDから-29.5%のドローダウンを受けると考えております。

次に楽観シナリオで純利益予想を-10%(EPS 6,041 VND)で計算しますと

PER 7.2 で 43,500 VND

PER 8.0 で 48,333 VND

金曜日の終わり値でPERは 7.9 と割安な水準でございます。

1か月ほど前のPER12 で 72,492 VND

仮に関税問題が0%で解決した場合はサプライズとなり、会社予想のEPS 6,713 VNDに直近のPER 14 で計算すると93,982 VND (+95.8%のアップサイド)も狙えるかもしれません。

次に配当政策でございます。

2023年、2024年共に2000VNDで今期も同額でございます。こちらの配当額で利回りは4.4%となっております。

米国債やインフレ率を加味しますと5%を超えるならば合格点かと思います。その場合の株価は40,000 VNDですのであと13%ほど下がれば配当面では魅力的であると判断いたします。つまり下方修正が出た場合には、ここから13%のドローダウンは受ける可能性があるという事でございます。

今期の配当は年次報告書に2000VNDの記載がございます。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です