これまでアメリカはいくら金融緩和をしても自国の通貨であるドルは下落しませんでした。
それはドルが基軸通貨だったからでございます。
しかしコロナ禍から金利は上昇し、日本の物価もコロナ禍より急に値上げが始まっております。
最初に上がったのは金でございます、そしてウッドショック等の商品、お米(コモディティ)がそれに続いております。
それは米国債の金利が40年ぶりに上昇トレンドに変わったことが原因でございます。
つまりデフレの時代は終わり、新しくインフレ(値上げ)の時代が来たという事でございます。
デフレ時には国債や株は最良の投資選択でしたが、インフレ時には不利な選択となります。
それは農林中金の米国債の損切り事件からも明白となっております。
今、仮に米国債や株が暴落した場合にFRBはQEで流動性を供給し金利を低く抑えることは可能です。
しかし、その場合には基軸通貨であったドルの下落は避けられないのではないでしょうか?
私は米国債の金利トレンドはトランプ関税の可否に関わらず進むと考えております。
今、関税ショックから新高値を更新しているアセットは金でございます。
株式や国債からゴールドへの資金逃避がおきております。
トランプ関税ショック以降、株、米国債、債券は売りでゴールドへとマネーは逃避しております。
リーマンショックと今回の関税ショックの差は米国債とゴールドの動きが逆になっている事でございます。
1970年代のインフレでは金は35ドル→850ドルと24倍になっております。
物価は15年で3倍になっております。
インフレ時の株式の平均パフォーマンスは+3%、ゴールドは+66%、商品(お米の先物や原油等)+49%となっております。
ですから現在のインフレ経済ではまずゴールドの保有が最優先であり、その後は商品、3番手は商品を取り扱う企業(原油、電気、ガス、水道)の株が強いという事になります。
つまり、株はインフレヘッジになりません。
金利上昇時に株価は下落するのは今の日本株を見ますと理解が出来ます(日銀が利上げする時には株価は上がりません)
アベノミクスは金利を下落する政策だったので株価は上がりました。
ゴールドは実際にこの25年間、株式より良いパフォーマンスを出しております。
現在、実体経済は減速しており、インフレ(値上げ)は止まらず、債券、国債は売られて、その利払いは増加しております。
金はインフレ耐性があり、過去のインフレ時にも大きく上昇した実績があり、今回の関税ショック時にも上がっております。株や債券、ドルが暴落したのに比べますと安全性が高く、下落耐性が高いアセットであることが確認できたという事でございます。
米国と日本で40年間続いたデフレの時代は終わり、新しくインフレのターンが来た現在では誰よりも早く金及び貴金属を買えるかが資産を増やす鍵となります。
私はここで金の取引業者のアフィリエイト(広告収入)を貼りません。
それは私の記事の目的ではありません、この記事は私の投資観をお伝えしたいという思いからきているからでございます。
トランプ政権は今回の国債暴落により、関税は行わない蓋然性がございます。
トランプ関税ショックによって米国債はかなり脆弱な状況であるという事が投資家に周知されております。
ですから金利の上昇を抑えたい(アメリカ財政をバランスさせたい)トランプ政権はこれから関税を無かったことにする方向に動く可能性はかなり高くなってきたかと思われます。
もし3か月の延長措置の後、関税を課した場合、おそらく米国債の金利は再び上昇すると思われます。
前回、トランプ関税発表時からたったの13時間で相互関税を取りやめるという決定がなされました。
3か月後に同じ相互関税を行えば、再び同じ状況(米国債の金利上昇)が起きると考えるのが妥当だからです。
私は米国は関税交渉時に各国に米国債の更なる購入を迫るものと考えております。それが唯一の金利を下落させる方法であるからです。
結果として米国は債務の負担を他国にさせるというこれまでの構図(対米黒字国に米国債を購入させる)を続けると思われますが、一度かんしゃくを起こした米国債市場はこれから疑心暗鬼になっていくことは容易に想像が付きます。
誰にも疑念を持たれない安全資産としてこれから金の価値と注目は上がっていくと考察しております。
私はこれから節約した資金で金を買い上がって参る所存でございます。
今、金投資は低リスクで高リターンの投資でこれから続くインフレ経済下ではずっとワークする堅い投資であると考えております。
少なくとも株や債券よりreturnは高いと思います。
皆様の資産がこれから増えます様に心からお祈り申し上げます🌟
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