ベトナム株 農業セクター の ビナシード(NSC)について調べてみました。

ビナシード株について調べてみました。

まとめると以下の通りになります。

  1. ベトナム最大の種屋さん(シェアは約25%)
  2. 21年ぶりの社長交代が今年3月に行われる
  3. 世界的なコメ価格の低下のため私は今年の業績を減収減益と予想しております。

大株主はPANグループで82%を保有→その子会社であるPANファーム社長がNSCの新社長となり、彼女は兼任はPANグループの副会長、PANファームの社長、SSCの会長、サオタ食品の副会長です。(ベトナムの貴族ファミリーの一族の様に見て良いと思います)

2024年度は増収減益で、25年はコメの価格が低下中のため、売られる可能性はございます。また新社長は同社株の保有が少ないために株価の上昇に対するインセンティブも考えづらいです。

そして投資環境では昨年の台風被害によるフィリピン、インドネシアからの特需が剥げる予想がされております。

また、ライバルであるインドは白米の輸出を解禁した事でタイやカンボジアとの売り上げ競争は熾烈で同社には堀があるとは考えておりません。

ビナシード社の強みと弱み

強みは株価指標が割安で現金配当を毎年行うという部分だと思います。(現在利回りは5%前後と高くありません)

この現金配当という資本政策は18年続いておりますが、連続増配ではございません(減配になる年もあります…)

逆に考えますと、期待をされていないため、評価が低いという事だと思います。同社の株主に外国人やファンドは入っておりません。

ビナシードの紹介

同社は国内で3位のコメ生産を誇るメコンデルタ地域にて工場を持っております。

事業所:ハノイ、HCMの本社と8つの国内支店、
ハナム、フンイエン、タンホア、タイビン、ゲアン、セントラル

全国に1,500の販売店があり輸出市場は

カナダ、チェコ、ドイツ、フランス、中国、ラオス、タイ、カンボジア、アメリカ、ミャンマー、モンゴル…等です。

現在、同社は年間11万トン以上の種子を生産しており、これは種子生産面積約28,000ヘクタールに相当しているようです。

メコンデルタ地域(同社ではなくメコンデルタエリアの事です)は年間2,500万トンの米を生産しており、これは同国の生産量の60%、輸出額の90%以上を占めています。(ベトナムのお米の輸出は2024年度、約900万トン)

同社製品の輸出市場ではこちらの高級品種が売れている様です

https://vinaseed.com.vn/vi/product/m8/giong-lua-thuan-chat-luong-cao-dai-thom-8-88.htm

 

親会社PANのレポートに記載されているNSC社らしきコメントをいかに翻訳ではございますがコピペ致します。

>収益は前年⽐15〜20%増加すると予想されます

ヴィナシードは、⽶とトウモロコシの両品種において市場シェアを拡⼤し続けています

Vinaseed (HSX: NSC) の種⼦と⽶: 2024 年第 4 四半期、
Vinaseed は純収益が前年⽐ 24.1% 増加しましたが、税引後利益は前年⽐ 8.1% 減少しました。

 

2024年の累計では、収益は前年⽐20.3%増の2兆4,490億ドン、税引後利益は前年⽐1.9%増の2,720億ドンと⼤幅に増加しました。

 

2024年の売上総利益率は、2024年第4四半
期に新⽶の仕⼊れ価格がほぼ倍増した影響により、29.7%(-150bps)に減少しました。

 

さらに、2024年のNSCの作物種⼦分野における市場シェアは、⽶品種では18〜20%、トウモロコシ品種では20〜25%に達すると予想されます。

このプラス成⻑は、Vinaseed 社の⽶の品質と、従来の販売チャネル、代理店、スーパーマーケット (特に顧客から好評を得ている
Winmart チェーン) における同社の⽐較的強⼒な存在感の結果です。

新規ではカナダとモザンビーク向けの輸出が始まったようです。カナダはコストコが顧客との事です。

種:農産物の比率は7:2.3との事です

 

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