まず結論から申しますとSZC、SZB、IDC、D2D、SZLが近くの工業団地株となります。
現在、ベトナム国内の工業団地の多くが北部(バクニンやハイフォン)にありますが、今回は南部の新空港・新湊の将来のストーリーが描きやすい工業団地を調べてみました。
ベトナムのカイメップ深水港と超大型空港はわずか15kmというアクセスの良さで工業団地にとっては素晴らしい立地となっております。
近くの工業団地 はミースアンA工業団地、ゴーダウ工業団地、カイメップ工業団地になります。
具体的には、ロンタン国際空港とカイメップ国際港の間に位置する国道51号線沿いの工業団地には以下の様な工業団地がございます。
- ゴーダウ工業団地(ドンナイ省)
- ミースアンA工業団地(バリア・ブンタウ省)
- ミースアンA2工業団地(バリア・ブンタウ省)
- ミースアンB1工業団地(バリア・ブンタウ省)
- フーミー1工業団地(バリア・ブンタウ省)
- フーミー2工業団地(バリア・ブンタウ省)
- フーミー3工業団地(バリア・ブンタウ省)
- カイメップ工業団地(バリア・ブンタウ省)
1のゴーダウ工業団地はコード:SZB(182.4㌶)
2、4、6はコード:IDC
次点としてSZLはロンタン省、SZC、D2Dはバリアブンタウ省にて工業団地を運営する企業です。
その他にブンタウ省ではTIDがある様です。
ゴーダウ工業団地のSZBは満室状態
現在こちらの工業団地は満室です。操業開始後すぐにシェル、トタルガス、サムスンケミカル、LGケミカルなどの投資家からのプロジェクトを引き付け、敷地面積の100%が埋まっております。
なので新規受注などの新しいニュースはございません。
SZBの売上は=賃料となります(大家さんの様な利益構造です)
ただ優良企業が顧客ですので配当利回りで(現在8%位)買っても良いと考えております。
また、新港と新空港関連で物色はあるかもしれません。立地条件はとても良いです。
- カイメップ港までの距離:15km
- ロンタン空港までの距離:12 km
株価指標
予想PER 6.4
ROE 30.98
ROA 12.8
利回り 8.15%(1000+2300=3300)
営業利益率 47.03%
こちらの株はバリューファンドで知られるAmericaLLCが既に大株主に入っております。
株価は2年で2倍、直近1年で+20%です。
現金、流動性に問題はなく、売上成長率は+37%、利益成長率は+73%です。
と、ここまでは良いのですが、今期は減収減益になる可能性が高いかと考えております。
理由は直近の24年のQ1に売上&利益が出過ぎているのでこれは一時的なもの(新規契約受注?)かもしれないと考えております。
つまり、25年1Qは減収減益になる可能性があり、PERも11くらいに戻るのではないでしょうか…
こちらの株が買われている理由は”利回り&バリュー”のみかと思います。
短期で上がれば大株主が売りそうですし、下手に高値で買うと売り買いのスプレッドで大損する可能性も大であると思います…
IDCについて
IDCはミースアン1工業団地の拡張し1500㌶以上に開発予定です。
フーミー2⼯業団地を保有しており、フーミー2は拡張を行う予定です。
2024年では売上の44%が工業団地、水力発電が38%です。
株価指標は以下の通りです
- 予想PER 7.23
- ROA 10.9
- ROE 29.7
直近では公募でビンズオン省が1株あたり50000ドンで3 億株を売り出したいというニュースがありました。現在の株価は54800VNDですので約10%程のディスカウントとなります。(買ってすぐ売れば差額が儲かります)
>公開オークションは、募集登録証明書の発効日から90日以内、つまり2月3日からホーチミン証券取引所(HOSE )で実施される予定です。 SSI Securities は、この 1 兆ドル規模の取引の顧問
この様に需給の面では少し雲行きが怪しくなっていると考えており、また、大株主には外資やファンドが入っていることからもあまり入りたいという気持ちは出て参りません…(´・ω・`)
また、実際に売り出しが終わったとしてもこれから約20.5%程の株が50000VND以上になると売ってくる可能性と考えますと…需給的には不利な見通しであると考察しております。
メリットは工業団地の認可スピードが速くなる可能性はございます。(公募の株を売るために)
業績予想について
2025年の業績予想は会社予想は増収増益ですが、シンハン証券は基本契約(MOU)が減少する事で減収減益予想を出しております。MOUは基本契約でこの契約後に6-12か月すると本契約→売上計上となる様です。
実際には24年の12/31付けで一部契約の解除という開示が出ておりますので個人的には減収減益の可能性もあるかと思っております。
チャートを見ますと、大きな下髭が確認できます。
これは大口投資家がぶん投げている様に見えます…
D2Dについて
チャートが”Cap with handle”というテクニカル分析におけるチャートパターンの一つににております。
D2D社は24年12月にチャウドゥック工業団地の賃貸用工場6棟の投資プロジェクトを決定しました、この立地もバリアブンタウ省ですので新港、新空港に近い立地です。
ですが…ここもインサイダーの売りが定期的にあります。
ただ、大株主のファンドは外資が1社のみですので、需給的には良いかもしれません。
SZLについて
チャウ・ドゥック工業団地の賃貸用工場複合施設の第2フェーズで、オフィスビルと内部道路の建設を開始しております。
時期は、2025年第1四半期、第2フェーズ5.88ヘクタールプロジェクトが完了すると、各面積 2,376 平方メートルの標準工場 11 棟が市場に提供されることになります。
SZLは2025年に、ロンタン工業団地に、面積が1,900平方メートルを超える8つの標準工場を備えた第6フェーズの工場群の建設を開始する予定です。
株価指標
予想PER 14.7 現在 11.22
利回り 5% (2000vnd/Y)
ROA 6.1% ROE 18.8%
営業利益率 28.3%
流動比率は1.46なので工場拡張の資金が気になります。
もしかするとデット or エクイティでのファイナンスはあるかもしれません…
以上、今回の記事はこれで、終了でございます。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あなたの資産がこれからドンドン増えて良き、人生に幸せが満ち溢れます様に…🌟by ぴっぴっ
補足:新空港、新港近くの工業団地について(今後調べたいエリアです)
これはわたし自身の宿題用としてのメモ📝になります。
また、以下の工業団地も好立地な場所にございます。
-ロンタン省アンフオック村のアマタハイテク工業団地410ヘクタール
–ロンドウック1ハイテク工業団地とロンドウック2、3工業団地は、環境に影響を与えないハイテク工業団地の開発に優先されます。
– 最近では、ロンドゥック、ビンアン、ビンソン、ロンタン地区などのコミューンでハイテク農業ゾーンの計画が行われています。
-フーミー県ハックディックにあるテクノパークハイテク工業団地。
–ドンナイバイオテクノロジー研究センター、スアンズオンコミューン、カムミー地区…
カイメップは新規計画&拡張の優先対象となっております。
つまり以下の工業団地は承認がおりやすいと考察しております。
–マイスアン工業団地、マイスアン B1
–フーミー工業団地およびフーミーI、II、III
–カイメップ工業団地670ha
–ノンチャック工業団地(カイメップ・チーバイ港へのフックアン道路と橋を建設中)
– 1000ヘクタールを超える規模のチャウドゥック工業団地
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