———2023/07/03追記———
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元記事はこちら↓
ベトナム株で、何か面白そうな銘柄はありますか?
はい、ビンファストの約半値で電気自動車を発売するTMTモータースが面白そうです😁
2019年~2022年までの3年間で小型EV販売台数が世界首位となった「宏光MINI EV」という中国の電気自動車があります
TMTモーターズはベトナム国内において、この宏光MINIの組み立て・独占販売店を持っており、その話題性から物色されて株が上がるかも?と考えております
販売価格は未発表ですが、中国では65万円~200万円との事で、越国内でもそれに準じた価格になると予想しております
中国産の小型EVは価格の安さからタイやインドネシアで販売が好調であり、越市場でも一定のシェアを取れる可能性がございます
ぴっぴちゃん
ベトナム株AST タセコエアーズ社の決算フォローブログ記事を書いてみました【アフターコロナ・リオープン・観光株セクター】
同社の会長は、この小型EVの発売前に持ち株の売却登録をしております。(31,732株)
インサイダーの売りは株価が高すぎるサインとも言われております。
小型EVの発売が話題となり、株価が上がれば売りたいとの思惑に見えなくもありません…
危険な香りといったら失礼ですが、そういう要素を持ったハイリスクな株かと思います🙇✨
それでは、TMT社について概要をお伝えいたします。
【TMTモーターズ】TMT Motors Corporation (HOSE: TMT)
本社住所 | Tầng 9+10, tòa nhà CONINCO, số 4 Tôn Thất Tùng, phường Trung Tự, quận Đống Đa, Hà Nội Vietnam |
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大株主 |
Ông Bùi Văn Hữu (会長) |
年間生産台数 |
3万台(内、越国内の販売は5,525台を目標にしています) ※ビンファストは2023年、4月に3798台のEVを販売 |
ライバル社 |
・VinFast VF3 未発売(134万円~) ・ヒュンダイ グラウンドi10 (150万円~) ・起亜 モーニング (104万円~) ・ホンダ シティ(150万円~) ※価格はおおよそで為替状況などにより変化する可能性があります |
事業内容 |
北部のトラック設備・部品の生産販売、組立及び製造
小型EVは第一段階で3万台、第2段階で6万台の予定 |
厳しい言い方をしますと、同社が発売する「宏光MINI EV」は現在いわゆる「落ち目」のEVカーになります。
23年1~4月のこの車の販売台数は前年同期比26.5%減と非常に厳しいものとなっています。
中国の小型EV市場は現在不況と競合による値下げで利益率が悪化、値引き合戦になっております。
ベトナムも同じく不況で個人は銀行ローンにアクセスしにくいため、国内の自動車市場は厳しいものとなっております
TMTの2023年の業績見通しについて
今期の業績予想は売上+56%、利益が+60%と増収増益予想を出しています。
小型EVの車両販売目標は5525台となっています。ビンファストの2023年4月の電気自動車(EV)の国内販売台数は3798台でしたので、越の景況感次第ではありますが、うまく軌道に乗れば達成可能な数字に見えます。
充電は家庭用コンセントで可能となっており、世界の小型EVで売上が3年連続首位という実績も頼もしく感じます
部品は合弁元であるGM(米国)から供給され、組み立てはTMTが行います。
会社発表資料の赤線で引いた5525がこの小型EVの目標販売数になります。
この目標販売台数は工場の稼働状況やオーダーに沿って建てられた目標かと思います。
2023年度の予想は増収増益ですが、同社は2022年の第4四半期に営業赤字を計上しております。
また、小型EVは競合との値引き合戦により、利益率が低く、粗利率は2~3%とも言われています。
よって、小型EVの販売はTMTへの利益貢献が低く、業績は期待できません…
話題性で株が買われるかがポイントになるかと思います。
ベトナムの2023年の4月度・新車販売台数は前年同期比で -47%と半分程度の落ち込みになっています。
4月単月での販売台数は以下の通りです
ヒュンダイ 4592台
トヨタ 4415台
ビンファスト 3798台
フォード 3298台
起亜 2656台
ホンダ 1944台
マツダ 2183台
三菱 1700台
不況と銀行ローンの審査が厳しい事で越の新車販売は減っております
中国産EVというのも世界的にまだブランド価値が弱く、知名度が低い中でのスタートは厳しい状況であると言えます。
しかしながら、スマホでは、シャオミが世界第2位のシェアになったように、中国産EVが買われる時代はすぐそこかも知れません
ぴっぴちゃん
TMT株について、まとめると次のようになります
- 6月にTMTから正式な発表があり、株価が反応するかもしれません
- 車体価格が安く、ビンファストに先んじての発売となれば、話題性があると思います
- 経営環境は厳しいが流動比率など、企業の財務には問題なさそうです
- 直近では3年ぶりに現金配当が出ています(無配期間が続いておりました…)
本日のベトナム映画紹介は『青いパパイヤの香り(字幕版)』
村上春樹原作の日本映画「ノルウェイの森」の監督としても知られているベトナムの天才監督、フランス系ベトナム人のトラン・アン・ユンがメガホンを取った。ベトナム映画史上初のオスカーノミネート作品になります。
日本の映画で言えば「ALWAYS 三丁目の夕日」と「千と千尋の神隠し」をミックスしたようなどこか懐かしさのある70年前の、ベトナムを綴った物語です。(1951年)
穏やかな映画が好きな方、越南の古き良き時代が見たい方、植物や水を大切にしたい方、ベトナムの手作り雑貨に興味がある方向きの映画になります。
この映画はセリフが少なく、とても映像が繊細で丁寧に作られていて、まるで風景動画を見ているような贅沢な作品になります。
越南の持つ熱気や雰囲気、田舎の鳥や虫の囀りが心を静かに癒していきます。
古都ホイアン(日本で言えば京都)が好きな人には特に向いている作品かと思います。画面から漂う、ベトナムの湿った空気を吸えば、昔のベトナムを旅行している気分になれるかも知れません✨
あらすじ
1951年ベトナム、サイゴン。浪費家の家長の家に雇われ、田舎から奉公にやってきたムイは10歳の少女。家には働き者で優しい母と3人の甘やかされた息子たち、孫娘を亡くしてから引きこもっている祖母がいた。ムイは、年老いた先輩奉公人のそばで働きながら、料理と掃除を習い一家の雑事を懸命にこなしていく。ある晩、家長が一家の蓄えを持って消えてしまい、家族は苦境に陥る。そしてムイは、長男が連れてきた友人クェンに出会い、淡い恋心を抱くようになる・・・。10年後、美しく成長したムイは、音楽家になったクェンの家に奉公に出る。恋人がいながら、クェンはムイの献身的愛情と花に対する嗜好に気付きはじめて・・
ベトナム戦争前の美しい、失われたもう一つの越南が見たい方は是非ご覧くださいませ😊
最後までお読みいただきありがとうございました。
TMT株については、定期的にニュースをチェックしてご報告させて頂きたいと考えております。
今後共宜しくお願い致します🙇
それでは、また😁✨
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