今はアジア通貨危機にとても似た状況だと言われています☠😱
その中でも特にベトナムドンが危険な状況下にあるようです。ベトナムは実質的にドルペッグ制度を採用しており、今後タイバーツ危機の時の様な通貨の大暴落に見舞われる可能性が出てきたからです。
まず先述させて頂きますと、ベトナムの様な経済規模の小さな国は外国からの投資を呼びにくいデメリットがあります。
だから自国の通貨レートを経済的に関係の深い大国の通貨と連動させることで投資を呼び込もうとします。このドルと通貨を固定させる仕組みのことをドルペッグ制といいます。
ドルペッグ制を採用すると、輸出入とも相場変動がないので外国人やお金持ちが安心して取引ができます。外国からお金(ドル)がやってきます。
ドルペッグ制のおかげで外国人は為替の差損益が発生せず安定的に利益を確保できますが、長期的に見るとドルと自国通貨の適正レートが大きく開いてしまうというデメリットがあります。
すごくシンプルに言えば田舎の町おこしみたいなもので、あなたの国の通貨も使えるからおいでやす~!めっちゃ安いよ!っていうキャンペーンを村役場が色々負担してやるみたいな感じでしょうか…
町おこしが大成功したけど、広告代のせいで村役場が財政破綻したみたいな状態です。
2022年はアメリカの利上げでドルが独歩高を演じていますが、ベトナムドンもドルペッグのため同じように独歩高してしまっています。
ラオスやフィリピン、インドネシア等、近隣諸国通貨が最安値を更新する中でベトナムドンはドルと共に上がり続けています。
日本はこの5年間で1ドル=106円→144.9円になりました。 円安で日本の価値が37%割安になっています。
一方でベトナムの通貨変化率は0.9%のドン安とほぼドルに固定されたままになっています。
ベトナムドンは自国経済の適正レートを大きく乖離している状況です。
ベトナムドンは実質ドルペッグなので、ベトナムドンは誰かが買わなければドルと同じ価値にはなりません
誰がベトナムドンを買ってるの?
→答え、ベトナム中銀
なんで?
→ドルペッグ制維持のため
この先どうなるの?
→ベトナム中銀のドル貯金がなくなったら、ドン買い支えが失敗で通貨暴落する
つまり?
超ドン安が起こり、貧困化が進む、治安が悪くなり、外国の支援を必要とする困った事態になります。
国の財源を必要とする市町村や軍、病院、学校、警察などの給与が十分に支払えない状況となり、政権交代やクーデター等が起こったりする政情不安になります。
そうならないようにベトナムはIMFに財政支援をお願いすると思われます、また中国系の銀行にも資金供与を要請するかもしれません。
現在、ベトナム株は外国人株主を制限しています 通貨暴落時にIMF援助を要請すれば、アメリカはベトナム企業おの外国人制限の撤廃を要求する可能性があります。
援助の見返りとして、資本制度の改革、外国人による持ち株制限の解除、外国人でも不動産や会社のオーナーになれるように改革を要求するかもしれません。
参考として、前回のアジア通貨危機で韓国は上記の様な外国人オーナー制限を解除した結果、多くの優良企業が外資系となりました。
国民銀行外国人比率85%、サムスン60%、LG50%、ヒュンダイ49%、SK55%、ハナ銀行72% …
この時荒廃した韓国の光景は映画になった程です
大幅なドン安に耐えうる資産運用は?
私自身、ベトナム株を運用していることもあり、今回のドンショックへの対応を考えています。
中銀は通貨を切り下げ中なので、できればドル、金、価値の高い不動産に切り替えたいところですが、暴落自体が最終的にいつくるのかがわからないために、おそらく株運用をしているときに被弾する事になりそうです。
ドン通貨危機時の安全なベトナム株は銀行と優良財閥
アジア通貨危機時に韓国では大幅に外資規制を撤廃しており、多くの銀行株やサムスン、LG、SK等財閥が外国人オーナーになっています。
同じように考えるならばベトナムでは優良銀行、優良財閥、優良コングロマリットは”スーパー長期で買い”でも良いかもしれません。
結果的に通貨危機後の韓国の成長は素晴らしいものになり、それらの果実は株主に還元されたはずです。
ぴっぴの予想銘柄
銀行系はベトコンバンク等、現在ベトナムで外国人比率の高い銀行銘柄(更に上がると予想します)
財閥系・コングロマリット系はビングループ、IPP、REE、FPT、マサンフードではないでしょうか
最後までお読みいただきありがとうございました。
ドンショック関連は不定期に更新していこうと思います
コメントを残す